日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
大腸がん検診における便潜血陽性者の精密検査としての大腸CT検査の診断精度
馬嶋 健一郎藤原 正則和田 亮一村木 洋介光島 徹
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2018 年 56 巻 2 号 p. 120-129

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抄録

便潜血検査(fecal occult blood test:FOBT)陽性者に施行した大腸CT検査の診断精度を全大腸内視鏡検査を標準として検証した。当施設の任意型検診において, FOBT陽性者に対し同日に大腸CT検査と全大腸内視鏡検査を施行した120名を対象とした。前処置法は3%となるようにガストログラフイン®を混合したニフレック®液を使用した。大腸CT検査における患者ごとの感度, 特異度は, 6mm以上の病変で感度85.7%(30/35), 特異度95.3%(81/85), 10mm以上の病変で感度100%(17/17), 特異度98.1%(101/103)であった。FOBT陽性者に対する精密検査として大腸CT検査の精度は良好であり, 精検法となり得ると考えられる。

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© 2018 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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