日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
CTコロノグラフィー標準的読影方法としての展開像による病変拾い上げの可能性
野津 聡
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2018 年 56 巻 4 号 p. 490-497

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抄録

[目的]展開像による読影が大腸CT検査における大腸腫瘍スクリーニングの標準的方法として適切かどうかを検討。
[対象および方法]大腸癌術前に大腸CT検査, 術前または術後に内視鏡検査が施行された15例46病変を対象とし, ワークステーション3機種(Virtual Place, Ziostation, SYNAPSE VINCENT)で展開像を作成し, 3人の読影者がリッカート尺度を用いて独立に各病変の描出能を5段階評価した。
[結果]3つのワークステーションにおける描出能の平均評価は2.70, 2.78, 2.28, また, 46病変中, 評価3以上の病変数は27.3, 29.0, 19.0で1つのワークステーションの描出能が有意に劣っていた。また, タギングされた残渣内ポリープの描出の有無にも差があった。
[結語]現時点では展開像における病変描出にはワークステーション間で差があり, 展開像による大腸CT検査の読影は大腸腫瘍スクリーニングの標準的方法としては不適切と考えられた。

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© 2018 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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