日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
腹部超音波検診におけるカテゴリー4の問題点
西村 重彦藤本 敬川端 聡山田 晃妙中 直之
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2020 年 58 巻 2 号 p. 112-121

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抄録

当院人間ドックで腹部超音波検査を施行した17,274人に対し,腹部超音波検診判定マニュアルを用いてカテゴリー(以下C)判定を行った。

C-3から発見されたのは膵臓がんの2例のみで,膵臓のC-3;389例中2例にがんが認められたためがん発見率は0.5%であった。C-4からのがん発見率は,肝臓;50例中5例(10%),胆道;18例中2例(11.1%),膵臓;14例中3例(21.4%),腎臓;12例中4例(33.3%)であった。C-5から発見されたがんは膵臓3例,腎臓3例で,C-5のがん発見率は100%であった。C-4の各『超音波画像所見』をC-4a悪性疑い;低い疑い(20%未満の悪性の可能性),C-4b;悪性疑い;中間~高い疑い(20%以上の悪性の可能性)にわけて検討したところ肝臓では「充実性病変;最大径15 mm以上」の所見が有意に悪性の可能性が低く(p=0.009),膵臓では,「主膵管拡張,主膵管内結節」の超音波画像所見が,そして腎臓では「充実性病変;内部無エコー域・辺縁低エコー帯・側方陰影のいずれかを伴う」の所見が,悪性の可能性が高いことが示唆された。カテゴリー4の各超音波所見には,悪性の可能性につき差があることを認識しつつ判定を行うことが重要であると考えられた。

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© 2020 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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