日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
金沢市対策型内視鏡検診における逐年発見胃がんの検討(ガイドラインへの提言)
大野 健次高畠 一郎二宮 致土山 寿志山口 泰志上野 敏男鍛治 恭介羽柴 厚
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2020 年 58 巻 3 号 p. 271-279

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抄録

金沢市の内視鏡検診における逐年発見胃がんについて報告する。2011年~2016年の6年間で,対象は79,911人である。

逐年受診の割合は63%と高率だった。発見胃がんは210名でありがん発見率は0.26%であった。逐年発見胃がんは87名であり41%をしめた。早期胃がん比率は逐年発見がんが92.0%に対して逐年以外では76.4%であり有意に逐年がんの早期がんの比率は高かった。総合的進行度は逐年でstage Iの割合が93.1%,逐年以外では75.6%であり有意差を認めた。Stage IVについても逐年発見がんが1.1%であり,逐年以外が4.9%と有意差をもって逐年のほうが少なかった。

逐年発見がんは早期胃がんの比率が高く進行度も有意差をもって低かった。

対策型検診のガイドライン1)においては2年毎が推奨されているが,実地臨床医の経験では発見が難しい進行がんの存在も含め逐年検診が必要ではないかという印象を持っており今後さらなる検討が必要である。

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© 2020 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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