日本消化器がん検診学会雑誌
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症例報告
胃X線検診でピロリ菌感染が疑われ,内視鏡検査で発見し得た若年者早期胃癌の1例
東山 泰成, 田中 弘之, 春間 賢
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2020 年 58 巻 4 号 p. 364-369

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抄録

22歳の男性,会社員。祖父に胃癌の家族歴がある。職域健康診断の際に実施した胃X線検査において,萎縮をともなった鳥肌胃炎を疑い,ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染診断と上部消化管内視鏡検査を勧奨した。後日実施した内視鏡検査で,胃体上部小弯後壁に境界明瞭で発赤した陥凹性病変が認められ,胃生検にてGroup 5(印環細胞癌)の診断が得られ,0-IIc型早期胃癌の診断のもとに胃全摘術が施行された。術後診断は深達度Mの早期癌で,pStage IAであった。健康診断当日に,胃X線検査の結果からピロリ菌感染の可能性を説明し,感染の確認と内視鏡検査を勧奨したことが胃癌の早期発見と治療に奏功したと考えられる。

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© 2020 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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