日本消化器がん検診学会雑誌
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総説
知っておくべき比較的稀な肝疾患の超音波像
松本 直樹
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2021 年 59 巻 2 号 p. 151-161

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抄録

検診での腹部超音波検査にあたり,良く遭遇する高頻度の疾患を熟知する必要があることは言を俟たないが,超音波像に特色のある疾患や,日常遭遇するものとしては非典型の場合に鑑別に挙がる疾患は,頻度が低くても知っておくべきである。

肝血管筋脂肪腫は典型的には著明な高エコーと音響陰影,流出静脈が特徴である。硬化性血管腫は硝子変性した血管腫で,硝子化領域は乏血となる。肝原発リンパ腫は無エコーに近い低エコーが見られ,貫通血管が特徴的である。混合型肝癌は肝細胞癌,肝内胆管癌の両方の成分が混在した腫瘍で,その割合や分布によりいずれの特徴も持ち得る。Intraductal papillary neoplasm of bile ductは,胆管癌の前癌病変で,粘液を多量に産生して著明な胆管拡張が見られる。フォンタン関連肝疾患は先天性心疾患の姑息的手術であるフォンタン手術後,長期経過の後に持続するうっ血により肝硬変,多彩な肝腫瘍が生じるものである。

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© 2021 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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