日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
ラテックス法検査試薬を用いたヘリコバクター・ピロリ除菌治療後抗体価の変化について
高橋 悠和田 亮一山道 信毅
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2021 年 59 巻 4 号 p. 394-399

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抄録

【背景】ピロリ菌除菌判定においてEIA法での血清抗体価の低下を用いる方法があるがラテックス法検査試薬でも可能であるか検証した。

【対象と方法】2010年,2015年にH-ピロリ・ラテックス「生研」を用いて血清抗体測定された症例のうち2010年に除菌治療歴がなく陽性であり,2015年までに除菌治療を受けた846例を対象として除菌前後の抗体価の比を除菌からの経過時間毎に比較した。

【結果】除菌前後の抗体価比は成功例では0.19±0.01,失敗例では0.44±0.03と有意に除菌例で抗体価が低下することが判明した(P<0.0001)。除菌前後の抗体価比は除菌後6か月未満では0.30,1年未満では0.23,1年半未満では0.16となり,除菌後6か月未満と1年半未満では有意に抗体価の比が異なるが(P=0.039),それ以降は低下しないことが判明した。除菌後1年以降に抗体価が1/2以下になる症例では528/559(94.5%)で除菌成功していた。酸分泌抑制薬内服は抗体価に影響がなかった。

【結語】ラテックス法検査試薬を用いてもピロリ菌除菌後の抗体価が低下することが判明し,除菌判定に有用であると考えられた。

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© 2021 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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