日本消化器がん検診学会雑誌
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調査報告
胃X線検診で胃粘膜下腫瘍と指摘された病変の検討
武藤 桃太郎栁川 伸幸
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ジャーナル 認証あり

2026 年 64 巻 2 号 p. 165-170

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抄録

【目的】検診の胃X線検査で, 胃粘膜下腫瘍と指摘された病変の詳細を明らかにする。

【対象と方法】2015年4月から2023年8月に, 当院の任意型胃X線検診を受けた延べ23,894人のうち, 胃粘膜下腫瘍と指摘された92病変を対象とした。病変部位別での腫瘍径や描出時の撮影法(二重造影法か薄層法), 最終診断について後方視的に検討した。

【結果】病変部位はU領域53病変, M領域21病変, L領域18病変であった。全体の平均腫瘍径は15.6±12.4mmで, U, M, L領域の病変部位別で有意差は認めなかった。描出時の撮影法は, U領域とL領域では二重造影法による描出が多く, M領域では薄層法による描出が多かった。精検内視鏡検査にいたった53病変のうち, 実際に粘膜下腫瘍であったのは25病変であった。その他に腺腫1病変, 早期癌1病変が含まれていた。

【結語】検診胃X線検査の胃粘膜下腫瘍の描出はM領域で薄層法が有用であった。上皮性腫瘍も含まれており, 疾患は多岐にわたっていた。

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