2026 年 64 巻 2 号 p. 152-164
【目的】検診でハイリスクNAFLDを効率的に拾い上げるために, FIB-3 indexの有用性を検討した。
【対象と方法】2021年4月1日~2022年3月31日に当院人間ドックを受診した2,704例中NAFLDと診断された791例を腹部超音波検診判定マニュアル1)で評価し, さらにFIB-4 index, FIB-3 indexの要精検率を比較した。Shear wave elastography(SWE)を行った症例では, SWEとFIB-4 indexおよびFIB-3 indexの結果を対比した。
【結果】791例中, 腹部超音波検診判定マニュアルで脂肪肝+慢性肝障害のカテゴリー4, D2判定は認めなかった。要精検であるFIB-4 indexで中リスク以上は215例(全検診例の8.0%), FIB-3 indexでF3, F4相当例は13例(全検診例の0.5%)であった。SWEと対比するとFIB-4 indexは偽陽性率が高く, FIB-3 indexは偽陰性率が高い傾向であった。
【結語】検診でハイリスクNAFLD症例を効率的に拾い上げるのにFIB-3 indexは有用である。