日本消化器がん検診学会雑誌
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特集:膵がん検診の確立を目指して
~現場技師から~ 膵癌を疑った際にチェックすべきポイント―膵上皮内癌を疑うべき間接所見を含めて―
川端 聡西村 重彦高倉 玲奈
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2026 年 64 巻 3 号 p. 440-454

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抄録

膵癌は膵管上皮に発生し, 膵管壁を破って膵実質へ浸潤したものが浸潤性膵管癌と呼ばれる。このため膵管壁エコーの断裂は膵癌を疑うべき有力な所見となる。しかし膵実質内に発生する腫瘍に於いても主膵管を強く圧迫すると尾側膵管が拡張して一見途絶しているかのように見えることがあり注意が必要である。また腫瘍境界部の評価に於いても腫瘍に対して超音波が斜めに入射し, フォーカスが合っていないと, 境界が明瞭で平滑な腫瘍であっても境界部が不明瞭となり不整に描出されることがある。

超音波にて膵癌を疑う病変を発見した際には, ①腫瘍径の計測, ②腫瘍が膵内に収まっているか否か, ③血管侵襲の有無(腹部大動脈, 腹腔動脈, 上腸間膜動脈, 総肝動脈~固有肝動脈, 門脈~上腸間膜静脈), ④リンパ節転移の有無, ⑤遠隔転移の有無, ⑥腹水の有無, ⑦肝内胆管径の計測(閉塞性黄疸を伴う場合)を評価することで, 患者の病状が把握でき, 病期診断や切除の可否の評価にも繋がる。

限局性膵萎縮, 主膵管狭窄, 尾側膵管拡張が揃えば上皮内癌を疑う有力な所見となる。

これらを正しく評価する為には超音波が対象に垂直に当たるよう工夫することが極めて重要である。

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