日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
膵癌高危険群のスクリーニングを目的としたアポリポ蛋白A2アイソフォームの有用性の検討
森 英輝座覇 修
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2026 年 64 巻 3 号 p. 512-523

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抄録

【目的】膵癌の早期診断には検診により高危険群を拾い上げ, 経過観察を行うことが重要である。アポリポ蛋白A2アイソフォーム(APOA2-i)の検診における有用性を検討した。

【対象と方法】2024年5月からの1年間にAPOA2-iを検診で測定した4,404例と, APOA2-i陽性で精検を受けた84例を後方視的に検討した。

【結果】APOA2-i陽性率は5.0%であり, 陽性者は高齢, 低HDL, 低Albと独立して関連していた。腹部超音波(AUS)での膵異常所見の発見率と膵描出不能の割合は, 陽性者が陰性者よりも有意に多かった(4.5% vs 2.2%, 10.6% vs 4.2%)。精検受診者の35.7%に膵疾患を認め, IPMNは13.1%であった。

【結語】APOA2-i測定は膵外分泌機能低下例を拾いあげることが出来る唯一の血液バイオマーカーであり, AUS検診では拾い上げが難しかった膵癌リスク疾患の検出に有用であった。APOA2-i陽性者は膵癌高危険群として慎重な経過観察が重要である。

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