日本婦人科腫瘍学会雑誌
Online ISSN : 2436-8156
Print ISSN : 1347-8559
原著
子宮頸部前がん病変検出におけるコルポスコピー診療を中心とした品質保証指標の検討
豊田 進司伊東 史学中谷 真豪笹森 博貴福井 寛子新納 恵美子谷口 真紀子
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2024 年 42 巻 2 号 p. 197-204

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抄録

概要:子宮頸部前がん病変検出におけるコルポスコピー診療の質を測定するために品質保証指標の6項目がEuropean Federation for Colposcopy(EFC)で定められた.本研究では,これらの指標を用いて当科の成績を検討した.対象は2015年から2022年に当科外来患者に施行されたコルポスコピー1,505例とLEEPの208例である.当科の結果(括弧内はEFCの目標値)は子宮頸部細胞診の軽度異常と高度異常に対して毎年実施されるコルポスコピー数が各86.0件(50件以上),76.9件(50件以上),扁平円柱上皮接合部(squamocolumnar junction,以下SCJ)の有無の記載率が99.9%(100%),子宮頸部細胞診異常に対する治療前にコルポスコピー検査を受けた症例の割合が100%(100%),円錐切除例のうちCIN2,または,それ以上の病変であった割合(CIN2+)が85.1%(85%),円錐切除例のうち切除標本断端が陰性の割合が67.8%(80%)であった.議論の余地を残す切除標本断端陰性の場合を除き,当科のコルポスコピー管理の質はEFCが提唱する品質保証基準に達していた.

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© 2024 日本婦人科腫瘍学会
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