日本婦人科腫瘍学会雑誌
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Print ISSN : 1347-8559
総説
子宮頸がん検診HPV検査単独法下のコルポスコピー:現状と課題,標準化への展望
豊田 進司
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2026 年 44 巻 3 号 p. 187-195

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抄録

概要:2024年4月より本邦においてHPV検査単独法が導入され,子宮頸がん検診における確定診断としてのコルポスコピーの役割は大きな転換期を迎えている.一方,従来のコルポスコピーは主観性が高く,診断精度,品質保証,教育体制の標準化が長年の課題であった.こうした背景のもと,International Federation for Cervical Pathology and Colposcopy(IFCPC)は2011年バルセロナ用語以来の大規模改訂となる新国際標準「IFCPC2026」を策定中であり,扁平上皮病変に加えて腺系病変の体系的評価や,ルゴール染色を基盤とした病変分布の空間的把握(マッピング)概念の再定義が盛り込まれる見込みである.本総説ではIFCPC2026を軸に,Swedeスコアによる定量的評価,国際品質保証指標との整合性,ならびにWeb教育と国際認定制度を活用した新たな教育体制の意義を概説し,HPV検査単独法時代に求められる次世代コルポスコピーの方向性を展望する.診断精度,品質保証,研修システムの標準化は,日本全国で一貫した臨床基準を確立するのに役立ち,一次HPV検査時代における次世代子宮頸がん検診の基盤を提供する.

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