図学研究
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発光原理を考慮したオーロラのビジュアルシミュレーション
米山 孝史近藤 邦雄
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2005 年 39 巻 Supplement1 号 p. 69-74

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抄録

コンピュータグラフィックス (CG) による自然景観のシミュレーションは, 様々な対象について多くの研究が行われている重要なテーマである.本研究では, オーロラの物理的な発光原理を考慮したビジュアルシミュレーションの手法を提案している.これまでに提案されているCGによるオーロラの可視化の手法では, オーロラの現れる高度やその色の決定の方法に観測データに基づく平均的な近似データを用いている.そこで本研究では, オーロラの物理的な発光過程および色の決定方法についてモデル化を行い, オーロラの発光のシミュレーションすることにより画像を生成する.この結果, オーロラ粒子のもつ初期エネルギーのパラメータの強弱によりオーロラの色のパターンとして分類されるそれぞれのオーロラについてシミュレーション画像を生成することができた.

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