図学研究
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フーリエ級数の配色によるデザイン (幾何学形状の大きさの影響)
奥平 頼道奥平 収一
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キーワード: 形状処理, 造形
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2005 年 39 巻 Supplement2 号 p. 59-62

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抄録
幾何学形状に配色することによって布, ハンカチとネクタイなどの素材にデザインしてきた。フーリエ級数の配色は, 既報1) で発表したが, これらは配列だけ変えることによって12種類位のパータンが得られることを明らかにした。そして我々身の周り装飾は, 現在も色彩やデザインが最優先されていることは云うまでもないことであろう。
本論文では, 配色にはフーリエ級数を使い, 幾何学形状の一辺 (大きさa) の変化によって色彩やデザインがどのように変遷するのかを調べた。その結果, 顕著に変わる興味深い現象を見出した。すなわち観察者に嫌悪感を与えるようなパータンから, 気持ちを穏やかにまた高揚してくれるようなパータンまで様々な模様を示す。
この一辺の大きさaが極限値3に近ずくと, ケースバイケースであるが元の幾何学模様の特徴を失い別の新しい模様になるようである。これは幾何学形状が限りなく微小になって本来の形を識別出来なくなることと画面上の縦横比が正しく1: 1でないなどであると考えられる。このような現象は, 新たな創作デザインの可能性を示唆し興味深いことである.
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