抄録
【目的】 内視鏡胃がん検診を診療所レベルで実施する際に,どのような資源が検診数に影響しているのかを検証する。
【方法】 診療所レベルでの内視鏡胃がん検診を10年前後に渡り,実施してきた鳥取県米子市と新潟県新潟市の診療所に郵送質問票調査を実施した。人的資源,物的資源,医師の特性,といった変数を説明変数として測定し,週当たりの検診数を被説明変数としたポアソン回帰を行った。また,各診療所の今後の検診件数増加の意向についても調査した。
【結果】 消化器内視鏡学会専門医の有無と医師の年齢を除けば,主には物的資源が検診数に有意に影響を与える変数となった。ここで物的資源の変数は,内視鏡本数,全自動洗浄機の保有,専用内視鏡室の有無などから構成されており,いずれも検診数を増加させる要因だった。
【結論】 内視鏡検診の件数増加については,物的資源への投資の有効性が示唆された。