日本医療・病院管理学会誌
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研究資料
仕事上の経験を通じた看護師長の成長に関する質的研究
倉岡 有美子
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2016 年 53 巻 1 号 p. 41-49

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抄録

本研究では,成長を「看護管理者として必要なスキルを獲得すること」と定義したうえで,目的を,看護師長が,自己を成長させた,つまり看護管理者として必要なスキルを獲得したと認識する仕事経験を抽出することと,その経験によって獲得したスキルを明らかにすることとした。優れた看護管理実践をしている看護師長として推薦された10名に,約1時間の半構成的面接を実施した。質的帰納的に分析したところ,看護師長を成長させた経験と経験から獲得したスキルの対応を以下のように見出した。看護師長は,【変革を成し遂げた経験】から【人を巻き込む】スキル,【部下を育成した経験】から【部下の自律を導く】スキル,【管理部署の変化の経験】から【信頼を構築する】スキル,【窮地に立った経験】から【問題の本質をつかむ】スキルを獲得していた。

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© 2016 一般社団法人 日本医療・病院管理学会
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