2022 年 2 巻 1 号 p. 8-13
我が国の在宅血液透析の普及啓発に関する資料として,2010年に在宅血液透析マニュアルの初版が発刊された.更に2020年には改訂版が発刊されて普及している.一方で在宅血液透析には臨床工学技士の存在とその役割も大きなものとして捉えられている.その中には安全安心な治療のための医療機器管理が取り上げられている.チーム医療の一員としての臨床工学技士が中心として取り組むべき事案についてどの様に取り組み管理がなされているのか,それらを把握して問題解決する必要がある.今回,ハード面,教育面を踏まえて臨床工学技士が関わる各項目に沿って問題,課題及び対応を含めて述べる.