遺伝性腫瘍
Online ISSN : 2435-6808
特集(解説):がんゲノム新時代
がんゲノム新時代の拡大を見据えた看護師の役割開発 がん対策推進計画を見据えたがん看護専門看護師の助走
吉田 智美
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 20 巻 1 号 p. 31-35

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抄録
がんゲノム医療の時代を迎え,日本のがん医療は大きく変わりつつある.しかし,看護師が果たすべき役割はいまだ手探りの状態である.看護師ががんゲノム医療に携わるためには,がん看護や遺伝医療に関する知識や経験が必要である.本稿では,がん看護専門看護師として4回の更新認定を経るなかで筆者が経験した家族性腫瘍への関心,米国で見聞した遺伝カウンセリングの実際,がん対策推進計画の変遷,遺伝性腫瘍コーディネーター取得の経緯,がんゲノム医療連携病院での現状を通して,がん看護専門看護師の役割を考える.がん看護専門看護師の役割開発を通して,周囲の看護師と共にがんゲノム医療に携わることで,がん医療に貢献できると考える.
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© 2020 一般社団法人日本遺伝性腫瘍学会
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