水文・水資源学会研究発表会要旨集
第19回(2006年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: P-52
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降雪・融雪
融雪による東北地方の土砂災害発生確率
*川越 清樹風間 聡沢本 正樹
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抄録

豪雪地帯における融雪は貴重な水資源として利用される.しかし,土砂災害の誘因にもなり,山岳地の道路やダムに深刻な被害を与えている.適切な災害対策を講じるため融雪による土砂災害の危険領域と危険状態の遷移を把握する必要がある.危険度の定量的なマップは分布的な理解に有用になる.発生確率による危険度の評価は,危険領域の抽出と序列化,社会リスク算定への利用,に有用である.降雨に対する土砂災害危険度を分布的に示すための既往研究は数多く存在するが,融雪に関する研究事例は希少である.この背景から,本研究は融雪に対する土砂災害発生確率モデルによるリスクマップを構築する.東北地方を対象に,多雪(1999-2000年),通常(1998-1999年),小雪(1989-1990年)の年における土砂災害の発生確率を導き,分布的な結果を示す.

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© 2006 水文・水資源学会
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