抄録
補完関係と対流境界層(CBL)モデルを組み合わせた新しい蒸発散量推定法(CBL-補完法)の>特性を明らかに目的で,CBL-補完法による蒸発散量(Ea)を渦相関法による蒸>発量(E)と比較した.観測地点は中国黄土高原南部の30mタワーによるフラックス観測圃場,解析期間は2006年5-6月の快晴時とし,30分間値で比較した.用いられた観測値には,マイクロ波放射計による気温・水蒸気密度の鉛直プロファイルおよびウィンドプロファイラーによるCBL高度が含まれる.
EaはEに比べ2~3倍ほど大きかった.大きな違いをもたらした一因として,地表面フラックス(H+lE)と有効放射エネルギー(Rn-G)が釣り合わない放射のインバランス問題が考えられ,前者は後者の1/2であった.