水文・水資源学会研究発表会要旨集
第21回(2008年度)水文・水資源学会総会・研究発表会
セッションID: 45
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8月28日 13:30-15:10
ダム操作を考慮した地球温暖化による流域水資源分布評価とその応用
*森 英祐浜口 俊雄佐藤 嘉展小尻 利治田中 賢治
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抄録

近年,各地で異常気象の発生が報告されており,安定的な水資源供給に不安が生じている.この傾向は,気候変動によりさらに助長されることも示唆されており,流域単位での総合的水資源管理が不可欠である.本研究では,GCM出力値を流域単位で適用し,気候変動前後の水資源分布の時空間的な推定,比較を行った.結果,河川流況の変化,洪水ピーク時の大幅な上昇など,水資源管理がより困難になることが示唆され,気候変動の影響が流域単位においても顕著にあらわれることが示された.将来,渇水や洪水の危険性の増大が懸念される.また,Hydro-BEAMの長所として,分布型流出モデルの特性を生かし,ダムモデル同様,様々なモデルをその中に組み込むことが出来る点が挙げられる.本研究では,条件を単純化し,生態系への評価も合わせて行った.

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© 2008 水文・水資源学会
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