抄録
スマートフォンは、従来の携帯電話に比べて自由に位置情報を送る事が可能である。これを利用して、位置情報と水位情報をユーザが入力する事により、洪水の状況把握に役立てようと試みた。対象路雨域は、福岡市に樋井川で、レーザプロファイラーによる国土地理院の数値地図5mメッシュ標高値を用いて浸水域の推定を試みた。その結果、この流域では500m四方であれば、2009年の実績浸水図と類似した結果得られたが、標高値には道路の路盤高が含まれてないのか過大に広がる傾向があった。また、GPSによる誤差もあるため、スマートフォンで容易に修正可能な方がよい事もわかった。