水文・水資源学会研究発表会要旨集
水文・水資源学会/日本水文科学会 2021年度研究発表会
セッションID: OP-8-02
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地下水/水質水文/農地水文
都市域ため池における除染後の137Cs動態
*黒澤 萌香難波 謙二和田 敏裕脇山 義史
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抄録

ため池における137Cs蓄積プロセスを明らかにするために,底質除去後の都市域ため池にて,採水採泥調査を行い,池水の137Cs濃度,底質における137Cs深度分布およびインベントリを追跡した。その結果から,除染により,池水の 137Cs 濃度,底質の 137Cs 濃度,インベントリが大幅に低下したことがわかった。しかし,除染後でも底質表層の 137Cs 濃度が 8,000 Bq/kgDW を超える地点が存在し,除染後細粒分が堆積した可能性が示唆された。増水時における流入水の懸濁物質の137Cs 濃度が 2 ヶ所で 8,000 Bq/kgDW を超えていた。以上より,降雨イベント時に大量の土砂が流入することにより,底質の 137Cs 濃度が高濃度になることが示唆された。

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© 2021 水文・水資源学会
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