日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
対称三重対角行列向けマルチシフトQR法の漸近的収束性解析(理論,行列・固有値問題の解法とその応用,<特集>平成20年研究部会連合発表)
宮田 考史岩崎 雅史山本 有作張 紹良
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2008 年 18 巻 4 号 p. 563-577

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抄録

対称三重対角行列の固有値は,マルチシフトQR法(M-QR)を用いることで並列計算が可能である.さらに並列計算機の性能を引き出すため,遅延シフトQR法(D-QR)や完全パイプライン化マルチシフトQR法(FPM-QR)が提案されている.数値実験により,FPM-QR法はD-QR法よりも良い収束性を示すことが確認されている.本論文では2シフトを用いたFPM-QR法の漸近的収束性に対して理論的に解析を行う.

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© 2008 一般社団法人 日本応用数理学会
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