名古屋大学大学院工学研究科
京都府立大学人間環境学部
2008 年 18 巻 4 号 p. 563-577
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対称三重対角行列の固有値は,マルチシフトQR法(M-QR)を用いることで並列計算が可能である.さらに並列計算機の性能を引き出すため,遅延シフトQR法(D-QR)や完全パイプライン化マルチシフトQR法(FPM-QR)が提案されている.数値実験により,FPM-QR法はD-QR法よりも良い収束性を示すことが確認されている.本論文では2シフトを用いたFPM-QR法の漸近的収束性に対して理論的に解析を行う.
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