日本応用数理学会論文誌
Online ISSN : 2424-0982
ISSN-L : 0917-2246
応用
乱数生成器に対する新たな統計検定フレームワークの提案
村岡 英之奥富 秀俊荒木 俊輔硴崎 賢一
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 30 巻 3 号 p. 226-248

詳細
抄録

概要. 本稿では乱数生成器に対する新たな統計検定フレームワークを提案する.まず今日広く使われているNIST SP.800-22を用いた「生成器」に対する評価は不完全であることを示す.次いで生成器に対する統計評価は「無作為抽出性の評価」と解釈できることを述べ,無作為抽出性の検定例を示す.最後に検定を多数繰り返す前提のもと,検定手順と明確な最終判定を与えるルールを定めたフレームワークを提案し,評価例を示す.

著者関連情報
© 2020日本応用数理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top