日本集中治療医学会雑誌
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症例報告
当救命救急センターにおける縊頸心肺停止症例の検討
五木田 昌士清水 敬樹佐藤 啓太早瀬 直樹早川 桂勅使河原 勝伸田口 茂正清田 和也
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2014 年 21 巻 6 号 p. 644-648

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抄録
【目的】今回我々は当救命救急センター(当センター)における過去8年の縊頸症例について検討した。【方法】2003年1月から2011年6月まで当センターに搬送された縊頸203例を対象とし,診療録をもとに遡及的に行った。【結果】縊頸症例203例のうち救急隊現場到着時に心肺停止であった症例が154例あり,その全ての転帰が死亡であった。また上半期と下半期の比較ではbystander cardiopulmonary resuscitation(CPR)は下半期で有意に多くなっていたが転帰の改善は得られなかった。また予後予測因子は従来と同様Glasgow coma scale(GCS)3や心肺停止があげられた。【結論】従来の報告と同様に縊頸において現着時心肺停止の症例は予後が極めて悪い。
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© 2014 日本集中治療医学会
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