東北医科薬科大学救急・災害医療学
東北医科薬科大学病院細菌検査室
東北大学大学院医学系研究科総合感染症学分野
国立感染症研究所細菌第一部
埼玉医科大学国際医療センター感染症科・感染制御科
2023 年 30 巻 4 号 p. 231-234
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夫婦でStreptococcus pyogenesによる壊死性筋膜炎を発症したが,妻のみ劇症型の経過となり死亡するという転帰の異なる2症例を経験した。妻は,病変部位の病理検査では好中球の浸潤が乏しく,血液培養から病原制御因子であるCsrSに変異のある菌株が検出された。一方,夫の病理検査では多数の好中球の浸潤を認め,菌株に病原制御因子の変異を認めなかった。菌株の病原制御因子の変異は,劇症化や病理組織所見と関連する可能性が示唆された。
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