農業土木学会論文集
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圃場における水口取水方式の検討
水田用調整池とパイプラインによる潅漑システムの研究 (II)
広瀬 慎一
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1991 年 1991 巻 155 号 p. 19-25,a1

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抄録

砺波平野では,すでに10ヵ所で水田用調整池システムが稼働している。それらの末端圃場では,手動バルブで取水が行われている。この手動バルブによる取水と自動バルブによる取水についてその操作回数の調査を行った。
取水能力としては,いずれも問題はない。圃場における2年間の調査の結果,自動バルブの場合は主に半自動利用で年間操作回数は20回,手動バルブの場合は36.3回であった。この結果を4農家モデルにあてはめて水口操作の年間所要時間を求めると,自動バルブの主に半自動利用で22.7時間,手動バルブの場合は41.3時間であった。

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© 社団法人 農業農村工学会
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