農業土木学会論文集
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山間急傾斜地水田の進入路の安全性を考慮した区画配置
木村 和弘千野 敦義有田 博之瀬戸 太郎
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1991 年 1991 巻 155 号 p. 77-84,a2

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抄録

山間急傾斜地水田に形成される進入路は,長大で急勾配のものが多い。前報において,進入路の実態と農家による安全対策について検討し,現在の改良では安全の確保には限界のあることを明らかにしてきた。
本論では,進入路の発生や急勾配化する原因について考察し,進入路と区画配置との関係を長方形区画と等高線型区画の進入路の発生形態を対比することにより,進入路を解消させる区画方式の提案を行った。
その結果,道路を挾む区画が同一レベルにあり,畦畔が連続しているという条件を有する等高線型区画によって,進入路を解消することが可能であることを示した。

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