農業土木学会論文集
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越流型オープンタイプパイプラインの脈動対策について
松下 玄
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1991 年 1991 巻 155 号 p. 85-100,a2

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抄録

越流型オープンタイプパイプラインの脈動対策について実験的に研究した。傾斜地に新設のパイプラインではスタンドでシール高S(静水時2次水槽水面から管頂までの距離)をS≦-0.75 D(D:管径)にすればよい。S≧0の既設パイプラインでは現在の分水水頭に配慮した対策は中壁を四角形オリフィス型中壁に改造することである。また,低平地のパイプラインでは堰型中壁スタンドの中間に潜りオリフィス型中壁スタンドを設けた形態にすることで達せられる。これらの各スタンドの設計法を述べた。次に,実在の脈動するパイプラインで一部のスタンドを潜りオリフィス型中壁に改造することにより脈動が解消された現地調査例を示した。

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