農業土木学会論文集
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ごみ溶融スラグを細骨材として用いたコンクリートの性質
北辻 政文藤居 宏一
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1999 年 1999 巻 200 号 p. 223-231,a2

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抄録
本研究の目的はごみ溶融スラグがコンクリート用細骨材として利用可能であるかどうかについて検討することである. 試験に用いたスラグは, 電気アーク, 電気プラズマおよびコークスベッド方式により製造された3種類である. 研究の結果次のことが明らかとなった.(1) スラグはコンクリート用細骨材としての物理的, 化学的性質は優れまた重金属の溶出も少なく安全である. 電気プラズマおよびコークスベッド方式により製造されたスラグは潜在水硬性を有する.(2) スラグに含まれるアルミニウムは化学的に安定しているため, スラグコンクリートの膨張は起こらない.(3) スラグコンクリートの強度は川砂を用いたコンクリートと同等かそれ以上であった.(4) スラグを用いたコンクリートは置換率の増加に伴いブリージングが増加する. このため, 置換率の高いスラグコンクリートの凝結時間は遅れ耐凍性はやや低下する.
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© 社団法人 農業農村工学会
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