農業土木学会論文集
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集水域からの窒素流出モデルの開発
中曽根 英雄黒田 久雄加藤 亮
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2000 年 2000 巻 205 号 p. 95-100,a2

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抄録

著者らは水質タンクモデルによる水質流出解析について数年間調査・研究を行ってきた.その中で, 窒素の流出については流出過程における窒素の形態変化, 土壌への蓄積, 水田における脱窒, 集水域の土地利用などを考慮したモデルの必要性を強調してきた.今回, それらを全て考慮したモデルを構築し, 硝酸態窒素に関し計算値と測定値の比較を行った.その結果は, 十分満足できるものであった.したがって, 今回開発したモデルは集水域の窒素流出負荷の予測に, 有効に利用できることが分かった.さらに, このモデルは, 降雨量・窒素施肥量をデータとして与えることによって, 窒素の流出負荷量を計算できることを示した.したがって, 今回開発したモデルは, 流域レベルの水質管理計画策定の基礎資料として有効に利用できるものである.

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© 社団法人 農業農村工学会
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