農業土木学会論文集
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汚泥天日乾燥床への低濃度汚泥の適応性の向上
山岡 賢端 憲二小泉 健吉田 弘明
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2000 年 2000 巻 207 号 p. 413-414,a3

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抄録
天日乾燥床は, 動力を要さず, 汚泥を脱水・乾燥できる. 天日乾燥床に沈殿槽や回分槽から直接汚泥を移送して脱水・乾燥を行えば, 汚泥処理のために設けられる濃縮槽や貯留槽を省くことができるとともに, 悪臭の軽減につながる. しかし, 沈殿槽や回分槽から移送した汚泥は, 濃度が低く, 天日乾燥床内で容易に固液が分離して, 床内の砂層表面に汚泥層を形成し, 汚泥層の上部に余水が滞留し, 脱水・乾燥を阻害する.
この対策として, 筆者らは, 天日乾燥床の砂層内に散気口を設置することを考案した. この方法は, 砂層表面に形成された汚泥層の一部を散気口から出される気泡に破壊させ, 汚泥層の破壊された部分から砂層を経て水を速やかに排除させようというものである.
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© 社団法人 農業農村工学会
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