情報知識学会誌
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論文
「XMLに基づくコンピュータ処理可能な構造化ディジタルオブジェクト」の概念によるWebリソースの検索システムの研究と開発
李 穎石塚 英弘
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2003 年 12 巻 4 号 p. 53-68

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抄録
 膨大な学術情報を如何に表現し,提供し,また如何なる検索機能を提供すれば良いか.これは古くかつ新しい課題である.これまで種々の手法が開発されてきたが,それぞれに欠点があり,研究者,すなわち,特定の情報源に限定されることなく,広く情報を調査し,よりノイズの少ない状態で有用な情報を得て,得られた結果を自らの観点から再構成しようとする利用者にとって,満足できる状況とは言いがたい.これを解決するためには,新たな概念に基づく方法論が必要であると考える.本研究では,「XMLに基づくコンピュータ処理可能な構造化ディジタルオブジェクト」,すなわち,情報の最小単位を構成要素とし,XMLを用いて表現する構造化情報表現を考え,その概念に基づいて,Webリソースの検索システムのモデルを考案した.そして,典型的なファクトデータベースであるMerck Indexのデータを例として,プロトタイプを開発した.そのデータ構造はXML schemaを用いて表現し,ASP.NET上に実現した.
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© 2003 情報知識学会
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