情報知識学会誌
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シンポジウム「東北大震災と地籍情報」
地籍情報関連の専門用語辞書構築
藤井 十章
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2013 年 23 巻 2 号 p. 339-344

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抄録
 あらゆる分野の専門家知識は、構造化がなされ、実用化に向かっている。近年、私たちはシマンテックウェブの技術の発展で、人工知能を身近に感じることができる。たとえばスマートフォンの音声検索機能のように。
 地籍情報とは、国土管理する上での、土地財産情報(境界の位置情報、面積及びそれに付随した過程情報)と権利関係情報(所有権または、占有及び抵当権利、規制など)である。日本の地籍は、陸での国境がないなどで固有の土地管理により特化してきた。
 世界測量者連盟(FIG)の土地管理のモデル化(LADM)の2012年11月1日ISO標準化から、地籍の分野で専門家による日本の地籍情報のオントロジー工学による構造化により、特化された情報分析が専門家の英知を通すことで、広く一般的な国土基盤情報となり、震災からの国土開発と日本の財産管理を容易にするねらいことが求められている。専門家が人口知能を支える時代は来ている。
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