抄録
本研究は書籍の購入者が書籍に対してどういったことが得られると想定し,どの点を比較し,購入しているかを明らかにする.現在,電子書籍と紙の書籍に掲載してある情報には差異がある.その状況で目的にあった購入時の選択が行えるように,購入者がどの点に着目して購入時の選択を進めているかを,書籍の購入に関するストーリーと比較項目のチェックリストを用いて調べた. 実験参加者14名を対象として調査した.結果,4つの課題でいずれも選択されていた人数が5人以上であったのは値段である.また書籍の種類や読む目的を変更すると,着目する項目が変化すると考えられる.