情報知識学会誌
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専門的データベース間の相互協力は可能か 専門特化型データベースの存在意義を問う
青柳 明佳
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2021 年 31 巻 2 号 p. 252-257

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抄録

 今日、人文科学分野における専門特化型データベースへのアクセス数は減少しつつある。最大の要因としては、いわゆる教育人口の減少に伴い、主要ユーザーが減っていることがあげられる。また専門家が利用するために作られたデータベースは、その専門性の高さゆえに万人向けとはいい難い。そのため、専門家の人数が減少すればおのずと利用頻度も下がることになる。人文科学分野における専門特化型データベースの認知度と利用頻度を上げ、重要性が再認識されるためには何が必要だろうか。単独では利用者数や認知度を増加させることが難しい場合は、相互協力をすれば利用頻度を上げ、重要性を認知させていくことは可能なのだろうか。以上を踏まえたうえで、公共性が高く、万人に利用されるデータベースとはどういうものなのか、「国文学論文目録データベース」を用いて検証を試みる。

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