2024 年 34 巻 4 号 p. 349-352
研究データ公開は,今日の研究活動を行うにあたり不可欠となりつつある.研究データ公開が論文投稿の条件,国際条約などの法的な側面から義務となっている分野もあり,研究データを公開し,利活用を促進する分野リポジトリの構築は喫緊の課題である.近年,いくつかの研究センターが研究データ公開を積極的に進めているが,同じ分野であってもデータが相互にリンクされておらず,利活用が難しい状況である.この問題を解決するためには,分連携検索用ポータルサイト,データカタログが必要である.本ポスター発表では,国立情報学研究所が開発しているWEKO3を使ったデータカタログ構築を事例として,外部のリポジトリと連携する際の課題を整理し,ResourceSyncを実装した経緯について報告する.