エジプトのメイドゥム遺跡の 3Dモデル構築と情報発信を目的に行った,ドローンを用いた写真測量とデジタルコンテンツ開発について述べる.メイドゥム遺跡は約 4500年前に築造され,世界的に有名なスネフェル王の「崩れピラミッド」を含む多数のマスタバ墓が存在する.現在も完全な調査が行われておらず,新技術を用いた遺跡全体の計測は,さらなる研究の発展につながると期待される.著者らは 2019年より遺跡の 3D計測に携わり,ピラミッドの 3Dモデルを構築した. 2022年 8月には 3回目の計測を実施し,遺跡全域の 3Dモデルを取得した.本報告では,ドローンを用いた写真測量と 3Dデータ構築のプロセスを詳述するとともに,遺跡の 3Dデジタルアーカイブ化や,歴史教育・観光など地域振興に資するデジタルコンテンツの構築について考察する.