古文書や民具資料など学術資料を対象とした学術資料データの生成については,対象となる資料の調査・目録情報(メタデータ)の生成,資料画像の撮影・データ整理,公開のためのデータ検証・タグ付けなど,学術資料データの生成から公開にいたる複数の過程が存在し,多様な専門的な能力・技術が求められる.一方で,近年の人口減少にともなう学術専門人材の不足や,迅速な学術資料データの公開に対する社会的な要請など,学術資料データ生成における効率化・生成フローの見直しおよび最適化が期待されている.著者らはこれまで,地域資料・学術資料を対象とした調査・データ生成・デジタル・アーカイブ公開に携わってきた.近年の生成AI技術の急速な発展をうけて,学術資料データ生成フローの見直しを新技術の適用に取り組んでいる.本報告では,人間と機械が連携した新たな“人機連携型ワークフロー”について,概要と課題について報告する.