情報知識学会誌
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研究サイクルにおける学術情報検索ツールの利用変遷と経験の影響
松原 友紀子, 高久 雅生
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2026 年 36 巻 2 号 p. 295-304

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抄録

 本研究は,現代のデジタル情報環境において,研究者が研究サイクルの各段階 (研究前・研究中・研究後)でいかに学術情報検索ツールを選択・利用しているか,その実態と経験の影響を明らかにすることを目的とする.LIS領域の研究者 25名を対象とした質問紙調査の結果,「研究者とのコミュニケーション」と「 Web検索」は全フェーズを通じて基盤的な役割を担い,極めて高い利用率を維持していることが示された.一方で,Google Scholar等の学術専門ツールは研究の進展に伴い利用率が有意に低下し,探索行動が特定の目的に合わせて最適化される傾向が確認された.また,先行フェーズでの成功や生成 AIの信頼性欠如といった経験が,その後のツール選択における「戦略的フィルタリング」として作用し,研究者が自律的に探索戦略を修正・洗練させている実態が浮き彫りとなった.

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