マンガでは物語の重要な個所で読者の注意をひくために,キメゴマと呼ばれる目立つコマが配置されることがある.しかし,キメゴマとするための技法やキメゴマを用いる理由は明確ではない.本研究では,『ブラック・ジャック』と『鬼滅の刃』を対象に,キメゴマを判定するとともに,キメゴマとなる理由,用いられるマンガ的技法を分類しデータセットを構築した.また想定される読者・主人公・その他の登場人物の感情も合わせてアノテーションした.χ二乗検定の残差分析の結果,ジャンルの相違はあるものの,両作品に共通性がみられることが明らかになった.