学校改善研究紀要
Online ISSN : 2436-5009
教員 21世紀型スキル に資するグローバル教員研修に関する実践的研究
Edu21st尺度による自己効力感の変容に着目して
柏木 賀津子 宍戸 隆之矢田 匠
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 4 巻 p. 62-82

詳細
抄録
本研究の目的は,大学教員養成におけるグローバル教員研修が,大学院生(現職教員・大学生)の「教員21世紀型スキル」に関する自己効力感にどのような変容をもたらすかを明らかにすることである。研修は,1. 対話型ボトムアップ研修,2.フィンランドの教育改革研修,及び,3.教科連携のCLIL・STEAMに拠る授業訪問を特徴とする。次世代の児童・生徒が,学びを実社会へ転移するような教育を実現する教員の21世紀型スキルとは何か,国際間比較をとおした俯瞰的な研修を目指す。研究方法は,『Edu 21st:教員21世紀型スキルの自己効力感尺度』の47質問項目をもちいた事前と事後の変容,およびポートフォリオ記述分析である。その結果,Edu21st(3因子構造)で差が認められ,「分析的デザイン思考能力」で最も変化が大きいことが明らかになり,異分野連携の協働中に起こる異質な考えに対する葛藤への価値付けが見られた。
著者関連情報
© 2022 日本学校改善学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top