学校改善研究紀要
Online ISSN : 2436-5009
コミュニティ・ウェルビーイングを高める地域連携モデルの構築
学校と地域の特徴を生かした実践を通して
黒田 勝俊
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 7 巻 p. 112-123

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抄録
本課題研究は,コミュニティ・ウェルビーイングを向上させる地域連携の方法について模索し,学校と地域の特徴を生かした地域連携モデルを構築していくことを目的とした。まず、コミュニティ・ウェルビーイングや地域連携に関する先行研究の分析とアンケート結果から,地域学校協働活動はコミュニティ・ウェルビーイングの向上につながるという示唆を得ることができた。また,置籍校の生徒,保護者,教職員にアンケートを行った結果,コミュニティ・ウェルビーイングの向上は,個人のウェルビーイングの向上と正の相関関係があるということが分かった。そこで本研究では,コミュニティ・ウェルビーイングを各個人のウェルビーイングの総量と定義し,個人のウェルビーイングを向上させる地域連携活動を実践することで,コミュニティ・ウェルビーイングの向上を試み,地域連携モデルの構築を目指した。また,コミュニティ・スクールを導入していない学校で行われている地域学校協働活動について分析し,地域と学校がその特徴を生かしながら連携を深めていく方法について実践研究を行った。
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© 2025 日本学校改善学会
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