抄録
本研究の目的は、人口減少社会における地方の学校経営において、地域に根ざしたコミュニティ・スクール(CS)を実現する校長のリーダーシップと学校運営協議会の機能を実行的にするためにどのように工夫しているかを分析する。具体的
にはCS 制度の全県展開が進む山口県において、①学校ごとの環境の違いを踏まえて校長がCS 経営をどうとらえるか、②学校課題や地域課題に対して、校長はどのようにCS 経営を実現するか、③総合的な学習の時間における地域課題を踏まえた地域カリキュラムの構築をどう実現するかについて、3 人の校長の事例を通して検討する。その結果、CS の機能を実質化するためには、他校の模倣ではなく、自校の実情に応じた戦略的な判断と地域の特色を生かした教育課程編成が不可欠であることが明らかになった。