抄録
本稿では、大学における2週間程度のいわゆる体験型インターンシップについてその意義や目的を先行研究や北海道大学におけるインターンシップ参加者の事後アンケート結果などを用いながら再評価するとともに、長期インターンシップの実施が困難な現状を打開するため、短期のインターンシップをより効果的にするための取組みを検討した。大学における体験型インターンシップは、高校生までのインターンシップが不十分な現状では依然としてその役割は大きい。また、北海道大学におけるインターンシップ参加者のアンケート調査によると、参加者の目的、期間に対する評価、インターンシップの効果も短期と中長期では項目による相違がみられた。さらに、短期のインターンシップをより効果的にするために、仮説の設定・検証を行っているが、こうした事前・事後研修の工夫が短期のインターンシップではより重要であることなどが明らかになった。