インターンシップ研究年報
Online ISSN : 2433-1996
Print ISSN : 1881-1663
工学系大学における就業観醸成型インターンシップの質保証に関する取り組み
―工学院大学の事例―
二上 武生
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2017 年 20 巻 p. 11-18

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抄録

本研究は、工学系大学における2~3週間程度のいわゆる就業観醸成型インターンシップの質保証の取り組みや成果を明らかにしようとするものである。本稿では、工学院大学の取り組み事例をインターンシップエントリーシートや学生アンケートを用いて質保証の面から再検証した。参加目的の類型化やエントリーシート分析をもとにした質マネージメントの方法を提示し、参加目的調査やインターンシップ先調査からみられる工学系大学のインターンシップとしての特徴や求められることを示した。長期インターンシップや海外インターンシップなど、様々なインターンシップの形態が展開されるなか、ともすると新たな形態のインターンシップを導入していくことに目がいきがちになるが、比較的普及している短期インターンシップにおいても就業観醸成という本来の目的からするとまだまだ改善の余地が残されている。

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© 2017 日本インターンシップ学会
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