2021 年 40 巻 4 号 p. 325-328
目的 : 内側のみの伸展屈曲ギャップを合わせるmodified gap法で, さらに軟部組織剥離を最小限度にする手術手技で施行したVanguard ROCCの術後1年の成績について検討すること。
方法 : 2017年4月~2018年6月に同一術者が手術を行い, 主に可動域が悪く高度変形例41膝を対象とした。術後可動域, 術後1年時のEpicondylar viewでの屈曲位のギャップ, 術前後のJKOMを調査した。
結果 : 可動域は術前平均伸展−9°屈曲112°が術後伸展−1°屈曲120°となっていた。屈曲位のギャップは4膝に2mm以上の内側ギャップの開大があり, 平均外開き角は2.4°で, 2膝に内開きがあった。JKOMは術前57.6が術後1か月38.8, 3か月26.0, 1年で16.4と改善した。
考察 : 当科では術前屈曲角度が120°以下で高度変形例をVanguard ROCCの適応としている。Modified gap法でさらに軟部組織剥離を最小限度にする手術手技により比較的良好な屈曲ギャップが作成されていた。またJKOMの1年時の臨床成績は, 同時期に術前屈曲角度が良好で変形が比較的軽度な症例に対して施行した他機種と同等であった。適切な手術手技を機種の特徴により良好な臨床成績が得られていた。
結論 : 可動域が悪い高度変形例に対し, 内側のみの伸展屈曲ギャップを合わせるmodified gap法で, さらに軟部組織剥離を最小限度にする手術手技で行われたVanguard ROCCの術後1年の成績を検討した。比較的良好な屈曲ギャップの作成と術後臨床成績が得られていた。