日本乳酸菌学会誌
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研究報告
Lactobacillus acetotolerans の酢酸と Tween80 を含有する培地で培養した菌体脂肪酸における 10– ヒドロキシオク タデカン酸の出現について
鈴木 健一朗柴野 麻由平塚 功尚中山 俊一門倉 利守
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2019 年 30 巻 2 号 p. 75-79

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抄録

Lactobacillus acetotolerans は 1986 年に Entani et al. によって混濁した酢酸醸造醪から分離された乳酸菌で、強い酢酸耐性を持っている。培地の酢酸濃度の菌体脂肪酸組成への影響を検討した。通常の MRS 培地で培養した菌体では乳酸菌の典型的な菌体脂肪酸である C16 : 0、C18 : 1、C18 : 0、シクロプロパン C19 : 0 が主要成分であったのに対し、3% 酢酸ナトリウムを加えた MRS 培地で培養した菌体では 50% を超える未知の脂肪酸が出現した。この脂肪酸を同定した結果、10– ヒドロキシオクタデカン酸(10OH-C18 : 0)であった。この脂肪酸の出現する培養条件を検討した結果、酢酸と同時に、0.1% の Tween80 も必要であることが明らかとなった

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